外注費の源泉所得税の分かりやすい会計入力【買掛金の補助元帳】

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「個人への外注費の源泉処理??」

「いまいち分からない(汗)」

 

という人は多いと思います。

 

でも、源泉処理を覚えておかないと苦労します!

なにせ、会社によっては外注先のフリーランスが十件以上だったりすると、源泉処理がバンバンでてきます。

 

事実わたしも、いまいち分からなかったので、かなり苦戦しました。

 

実務は簿記の勉強のように、間違えても減点されて終わり。

というわけではなく、実務では逃げ道がないので、できるまでやるしかありません。

だから、

・なんとなく知っている。
・その場になればできるでしょ!

の状態だと苦労すること間違いなし!

誰だって、残業したくないし、仕事でイヤな思いはしたくないですよね?

 

この記事では、わかりにくい「外注費の源泉処理の会計入力」について、未経験者がつまずかないように役立つ情報を紹介していきます。

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「源泉徴収」は何をするのか?その意味も解説!

所得税は原則、税務署に個人が申告をして納税をします。

しかし、中には申告をしない人もいます。

そうすると、税金を税務署が回収できないといった事がおきます。

 

そこで、「源泉徴収」といって

・報酬を支払う事業主があらかじめ、報酬から所得税を差引いて支払い

・後日、事業主が預かった所得税を税務署に納付する。

という制度があります。

たしかに、そうすると報酬を受け取る人が申告しなくても、税務署は
所得税を回収する事ができますね。

この源泉徴収される所得税を「源泉所得税」といいます。

 

具体的に例えると

フリーランスのライターAさんに報酬100,000円を支払う時は

 

Aさんの源泉所得税10,210円を引いて

89,790円をAさんに支払います。

会計ソフトの入力方法を解説【源泉所得税】

会計ソフトの入力の方法は、より分かりやすい処理が必要です。

 

入社ばかりの人の処理をチェックしていると

「結果は同じだけど。こっちの処理をしてほしい」

と思う事があります。

 

外注費の支払時の源泉処理もそうでした。

 

というのは、

・「買掛金の補助元帳」を見て、源泉所得税が分かるように

してほしい、という理由があったからです。

 

もちろん、わたしも入力したばかりの頃は「なんでその処理がいいのか」はわかりませんでした。

とはいえ、慣れていない時に「買掛金の補助元帳」言われてもよく分からないですよね?

 

ちゃんと、分かるように説明していきます!

「源泉徴収」の入力処理を2通り紹介

それでは、外注費の源泉処理をみていきましょう。

まずは、「分かりにくい処理」から

 

①2月にAさんに外注費100,000円の請求しました。

外注費 100,000円 / 買掛金 100,000円

 

②3月に源泉徴収10,210円をして、預金から89,790円を支払ました。

買掛金 100,000円 / 預金 100,000円

預金 10,210円/ 預り金 10,210円

 

次に、「分かりやすい処理」

②3月に源泉徴収をして、預金から89,790円を支払ました。

買掛金 100,000円 / 預金 89,790円

預り金 10,210円

 

どうでしょうか?

「正直どっちでいいんじゃない?」

と思うかもしれませんね。

 

でも、それにはちゃんと理由があるので、なぜ「分かりやすい処理」が良いのか説明します。

「源泉所得税」を買掛金の補助元帳で分かるようにする

まずは、「分かりにくい処理」みていきましょう。

 

①2月にAさんに外注費10,000円の請求しました。

外注費 100,000円 / 買掛金 100,000円

 

②3月に源泉徴収をして、預金から89,790円を支払ました。

買掛金 100,000円 / 預金 100,000円

預金 10,210円/ 預り金 10,210円

 

この処理を買掛金の補助元帳でみると。

こうなります。

買掛金もキレイに0円になっているので間違ってはいません。

正直、これを見ると「何が分かりにくいの?別にいいんじゃない?」
と思いますよね?

 

では、次に「分かりやすい」処理を見ていきましょう。

その理由がわかります。

 

②3月に源泉徴収をして、預金から89,790円を支払ました。

買掛金 100,000円 / 預金 89,790円

預り金 10,210円

どうでしょうか?

 

同じく買掛金は0円になっていますが、「源泉所得税」10,210円が表示されています。

実はこれがすごく便利なんです。

「源泉徴収漏れ」にすぐに対処できる

未経験者の入力は必ず先輩・上司がチェックをします。

例えば、源泉徴収は外注先事に資料と照合する時も源泉所得税額が分かる方が、よりチェックがし易いです。

 

買掛金の残高がおかしいぞ!??

→源泉徴収が正しく処理されていないのでは?

→買掛金の補助元帳を見てみよう

→あれ?過去の源泉所得税額が分からないぞ?

となると、余計な手間がかかってしまいます。

 

私の場合は、

「分かりにくい処理」を最初にしてしていた時に

「これだとチェックした時に分かりにくいから修正しておいて」

と言われたので、修正しました。

 

会計ソフトの入力に慣れてしなかったので、手間がかかってしまった記憶があります。

そいういう時間も無駄なので最初から間違えないように気を付けましょう。

「源泉徴収漏れ」は損する可能性大

源泉徴収を正しく入力をする事はすごく大事です。

 

でも、源泉徴収を忘れてたら

どうなるの?

何が困るの?

というのが分からないと処理も忘れてしまいガチになるので、説明します。

 

源泉徴収は報酬を支払う側が税務署に納付をする義務があるので、もしも税務調査が入って報酬分の源泉所得税を払っていないと指摘されたら、払わなければなりません。

これは困ってしまいます。

 

例えば、あなたが会社の社長でライターAさんに源泉徴収をせずに、報酬100,000円を支払ったとします。

結果、源泉所得税10,210円をライターAさんに支払ってしまいました。

(実際は支払必要ありません)

 

しかし、ライターAさんに支払った源泉所得税10,210円は、あなたが税務署に納付する義務がある税金なんです。

 

つまり、税務署からあなたが

「ライターAさんに支払った報酬の源泉徴収10,210円が納付されていないから、払いなさい!」

と言われてしまったとします。

 

あなたは

「源泉徴収所得税10,210円は源泉徴収せずにAさんに払ったから、Aさんから徴収して下さい」

と言いたくても言えせん。

 

その理由は、源泉所得税はあなたが納付する義務があるからです。

 

Aさんに前に支払った報酬の源泉所得税120,210円を返してくれない?と言えるならばいいですが、

しばらく外注していないから、連絡がつかない。

といった事があるかもしれません。

 

そうなるとあなたは、会社のお金で源泉所得税を税務署に納付する事になります。

これってかなり損ですよね?

だって、税務署に納付する10,210円を間違ってAさんに支払って、それが返ってこなくて、
税務署から払えって言われて、自腹を切ってし支払うわけですから。

 

というように、入力をする時に源泉徴収の処理は漏らしてはいけないという事です。

まとめ

会計入力はただ入力すればいいや。

というわけではありません。

 

たびたび、過去の処理に戻って確認する事があります。

その時によりスムーズに確認できないと余計な時間がかかってしまいます。

源泉徴収は忘れずに処理をしなければなりません。

 

もしも、源泉徴収をし忘れると損をしてしまい可能性も出てきます。

 

実務ではひんぱんに出てくる処理なので、未経験者は慣れまで少し大変かもしれません。

わたしは源泉徴収をしなければならない理由もよく分かっていなかったので、
やはり苦労した気がします。

ぜひ、この記事で源泉徴収の処理いついて覚えてみて下さい。

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