年末調整において生命保険料控除は必ずおさえておくべき知識です。
生命保険は多くの従業員が加入してるので、年末調整ではしょっちゅうでてきます。
年末調整は作業量がおおいので、間違った知識を持って作業してしまうと後が大変です。
なので、ちゃんとポイントをおさえておきましょう。
生命保険料控除できるのは所得者本人が保険料を負担しているのが条件です。
生命保険料控除に必要な控除証明書という書類がありますが、控除証明書の契約者名に本人以外の
名前が記載されていると
「契約者が本人以外だから控除できないのでは?」と悩んでしまう人が多いです。
契約者 = 保険料負担者
というわけではないんです。
つまり、必要最低限の基本的な用語も理解しておいたほうがいいです。
そこで今回は生命保険料について保険用語の解説も含めてポイントをわかりやすく解説していきます。
生命保険料控除とは
生命保険料控除は種類はいくつかあるので、難しいと思うかもしれませんが、
比較的わかりやすい作業だと思うので、はじめて年末調整をする人は仕事を
先輩・上司から任されやすいです。
自分もはじめての年末調整では生命保険料控除の入力をまずは任されました。
普段の生活で生命保険料については触れる機会がないので、どうしても苦手意識が最初はでてしまうかも
しれませんが、覚えることはそこまで多くはないです。
もっと具体的な生命保険料のついて知りたい人は以下の記事を読んでもらえるとより理解が深まります。
必ずしも「保険契約者 = 保険支払者」というわけではない。
年末調整をする所得者本人が保険料を負担している生命保険料が控除対象となります。
ほとんどが
保険契約者 = 保険支払者
ですが、必ずしもそういうわけではありません。
契約者は保険契約の手続きに関する権限を持つ人です。
たとえば、あなたの保険を親が手続きをして加入してくれていて、会社勤めになってあなが保険料を支払うようになった場合も
契約者が親のままということもありえます。
また、結婚する前に妻が契約して保険料を支払っていたが、結婚後に夫の扶養となり、保険料を夫が支払うようになった
場合は妻が保険契約者となっています。
保険支払者・契約者・被保険者・保険金受取人について
自分も会計・経理業界に入ってからはじめて生命保険料控除証明書の内容をしっかり見ました。
なので、ほぼ知識がない状態でバシバシと保険料控除を入力していたので、だんだんと不安になりました。
生命保険料控除証明書をみると保険契約者・被保険者・保険金受取人という記載があるので
(保険の種類によってすべて書かれているわけではありませんが)
契約者が本人以外の控除証明書をみると
「契約者が本人じゃないけど控除していいのかな」とか不安になりました。
結論は
契約者 = 保険料を支払っている人
というわけではないので、本人が保険料を支払っていれば、契約者が本人でなければ控除できます。
こういった不安も最低限の保険用語を覚えてしまえばなくなります。
なので、簡単に「保険支払者・契約者・被保険者・保険金受取人」について解説します。
・保険支払者 → 保険料を支払う人
・保険契約者 → 保険契約の手続きを行う人
・被保険者 → 保険の対象となる人
・保険金受取人 → 保険金を受け取る人
となります。
さらに、具体的にあげてイメージをしてもらいます。
保険支払者 夫
保険契約者 夫
被保険者 妻
保険金受取人 子
というケースだったとします。
保険料を支払っているのは夫。
保険内容の決定など契約の手続きをするのは夫。
妻が亡くなる時に保険金が支給される。
保険料を受け取るのは子供
となります。
実務ではどうなるか
上記で保険支払が誰かを確認していましたが、実務では送られてきた控除証明書の保険料支払者を
毎回確認するようなことはしません。
おそらく自己申告となっていることが多いと思います。
なので、はじめての年末調整で保険料の支払者はだれなのか?といった細かいことを気にする必要は正直ないと
思います。
とにかく年末調整は繁忙期なので、どんどん作業を進めていくことが必要です。
しかし、知識がないと「あれ?奥さんが契約者だから、保険料控除できないから除外しよう」とか
思ってしまいます。
ここで、保険料を夫が支払っているんだなと思って作業をドンドン進めていってください。
保険料控除の実務について以下の記事で説明してるので併せて読んでください。
まとめ
普段馴染みのない、保険料控除ははじめての年末調整で戸惑ってしまうと思います。
でも、生命保険料控除はそれほどおぼえることもないので、調子をつかめばドンドン作業を進められます
おさらいですが、保険について以下の用語は理解しておいてください。
・保険支払者 → 保険料を支払う人
・保険契約者 → 保険契約の手続きを行う人
・被保険者 → 保険の対象となる人
・保険金受取人 → 保険金を受け取る人
年末調整で押さえてほしいポイントは所得者本人が保険料を支払った生命保険料を控除できるということです。
たまに従業員である夫の保険料控除の控除証明書の保険契約者が妻となっていることがありますが、
すぐに除外してはいけません。
妻が扶養であれば、保険料を夫が負担するのはよくあるケースです。
もしかしたら、会社によっては保険支払者がだれかまで細かく確認することもあるかと思うので、先輩・上司がどのようにしているかは
心配であれば聞いてみましょう。
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