「源泉所得税」ってなに?!「所得税」と違うの?

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源泉所得税について

「自動で計算されるからあんま関係ないかなー」

「給与から引かれる税金で、所得税との違い。。?良く分からない(笑)」

という人のための記事です。

 

結論から言うと、「源泉所得税」を理解していないと、実務はかなりキツイです。

給料の支給
年末調整
確定申告

などなど、常に絡んできます。

 

しかも、【源泉所得税】を知っているのが当たり前
という前提で仕事を依頼されてしまったり。。

 

「源泉所得税」を前もって理解しておくと本当に楽です!!

私はけっこう苦労した記憶あり!(笑)

 

そこで、この記事では「源泉所得税」とはどんなものなのか、特に分かりにくい「源泉所得税」と「所得税」の違いについて理解できるように役立つ情報を提供します。

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源泉所得税と所得税って同じなの?【重要】

 

原則、所得税はあなたが税額を計算して、税務署に「申告」して、「納税する」必要が
あります。

 

「源泉所得税と所得税って何が違うの?」
と疑問に思いますが

 

どちらも同じ所得税です!!

 

あなたが
「雇われていないフリーな人」
「勤め人(会社・個人経営などに)」
のどちらかで、あなたの所得税の納税方法も変わります。

 

あなたが「雇われていない」フリーな人

・自分で「申告」して税務署に「納税する」必要あり。

⇒所得税

 

あなたが勤め人(会社・個人経営などに)

雇い主が勝手に給与から「所得税」を差っ引いて後日税務署に納税してくれる。

(源泉徴収といいます)

⇒源泉所得税

 

要するに

あなたの「所得税」を誰が納税するかが違います

所得税→あなた自身
源泉所得税→あなたの「雇い主」

源泉所得税を納めないのも可能?!

「源泉所得税」を納めない「せこい会社」

あなたを雇う会社は「源泉所得税」を納税する義務がありますが、税務署に納めずに「会社のお金」にしてしまうケースもあります。

 

けっこう、せこいですよねー(笑)

 

例えば、あなたに会社が

給与額面 22万円
源泉所得税 △4,340円

を支給したとします。

 

会社は本来であれば4,340円を税務署に納付しますが、せこい会社は納付しません(笑)

 

結果、4,340円の得をした事になります。
(言い方が悪いですが)

 

「だから何?」
と思うかもしれませんが、

 

もし、
他に同じ給与を8人支払う(計9人)
5年間納税しない
とすると

 

5年で約230万円を得する事になります!
(約46万円×5年)

 

これってメチャクチャ大きいです!!
(違法なので絶対ダメですよ!!)

バレたら地獄・バレなければ天国

でも、せこい会社には税務調査という危険があります。

「バレたら地獄・バレなければ天国」

 

もしも、税務調査が入ってバレる

→230万円+「ペナルティー」をプラスして払う。

 

税務調査が入らずバレない

→230万円の得をする。

 

こういう会社がいきなり税務署に
「ペナルティーをつけて払え!」
って言われても払えるんですかね。。

 

もしも、業績が悪く手元にお金がなかったらかなりキビシいですよね。

実務では稀にこんな事もおきます(笑)

「源泉所得税額っていくら?どうやって計算するの?

計算の元になる項目

毎月の給与から引かれる「源泉所得税は」

給与等の額(社会保険料を控除した後)
甲欄・乙欄のどちらか
扶養親族等の人数

を元に

 

「給与所得の源泉徴収税額表(月額表)」

 

を見て計算します。

給与所得の「源泉徴収税額表(月額表)」の見方

まず、あなたの今月の給与は以下とします。

給与額面 22万円
通勤手当 1万円
社会保険料 △31,614円
源泉所得税 △4,340円

 

次に、あなたの計算の元になる項目は以下とします。

 

①給与等の額(社会保険料を控除した後)
→188,386円(給与額面22万円 △31,614円)
※通勤手当は含めない【要注意】

 

②甲欄・乙欄のどちらか
→甲欄
(1社に勤めているので)

 

③扶養親族等の人数
→独身なので0人

 

では、「給与所得の源泉徴収税額表(月額表)」を実際に確認していきましょう。

 

出店元:国税庁URL

 

「赤の棒線」「赤の枠」が重なる「4,340円」が今月のあなたの源泉所得税額になります。

 

「赤の棒線」

①給与等の額(社会保険料を控除した後)
188,386円なので、左の
「187,000円~189,000円」
の金額を確認します。

 

●「赤の枠」

②甲欄 → ③扶養親族等の数 0人 → 「赤の枠」金額を確認します。

源泉所得税と年末調整の関係

 

本来、所得税はあなたが申告して納税しますが、それを管理する税務署は大変です。
働いている人は何万人もいますから。

 

そこで、会社に
「従業員分の所得税は会社が管理してねー」
っていうのが「源泉所得税」です。

 

しかし、「源泉所得税」と「所得税」はだいぶ金額が変わります。

というのも、そもそも計算方法がかなり違うからです。

「源泉所得税」と「所得税」は計算方法が異なる

源泉所得税

①給与等の額(社会保険料を控除した後)
②甲欄・乙欄のどちらか
③扶養親族等の人数

 

を元に「給与所得の源泉徴収税額表(月額表)」をみて毎月計算します。

 

所得税

①「給与等の額」の年間合計

から

 

・社会保険料の額
・扶養親族の人数
・支払った生命保険料
・支払た地震保険料

などなど、

 

色々な項目を考慮して「課税所得」を求めて税率をかけて計算します。

所得税と源泉所得税は同じ金額になる【最終的に】

繰り返しですが、会社で働いているあなたも

本来は自分で「所得税」を計算して税務署に納税をする必要があります。

 

しかし、会社はあなたから源泉徴収をする義務があり、

毎月、給与から「源泉所得税」を徴収します。

 

「じゃあ、どっちが得なの?」
と思うかもしれませんが

 

結論は、最終的に「金額は一緒になります」

(※収入は1社の給与のみとして)

年末調整は何をするのか?

所得税と源泉所得税の納付時期をまとめると

 

所得税・・1年に一回、年間の給与等の合計から計算して、納税します。
源泉所得税・・毎月の給与から徴収されます。

 

イメージは

 

所得税
年間の給与等から正確な金額を計算する。

源泉所得税
所得税を毎月ザックリとした金額で前払いをする。

 

という感覚です。

 

「年末調整」は年間の

ザックリ徴収した「源泉所得税額」を
→正確な金額の「所得税」に合わせる為に

 

差額を調整する作業です。

 

つまり、

 

「所得税」 < 年間で徴収した「源泉所得税」
→多く徴収した「源泉所得税」をあなたに「還付」する

 

「所得税」  年間で徴収した「源泉所得税」
→足りなかった「源泉所得税」をあなたから「追加で徴収」する

 

という事になります。

まとめ

いかがでしたか?

「源泉所得税」は実務では毎日のように関わってくるので、理解があやふやだと

給与の支払

年末調整

確定申告

など、重要な作業でかなり苦労する事になります。

 

簿記の勉強でこういった事は学ばないので

自分で学ぶ

必要があります。

 

私はなんとなく分かっている感じで入社1年目は

年末調整
確定申告

に突入してしまったので、けっこう苦労しました。

 

年末調整で

「源泉所得税と所得税の差額を調整する」

という事も理解していませんでした。

 

なんのために年末調整をするか分からず

作業中に不安になる
自信が持てない

と悪循環になっていました。

 

年末調整も確定申告も、今回の記事の内容

源泉所得税とは何か

源泉所得税と所得税の違い

を理解している事が大前提です。

 

ぜひ、この記事で「源泉所得税」について理解を深めて下さい。

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