「えっ?社長さんも勘違いしてたんですか?」と驚くことも実際にあるほど
所得税の計算方法を勘違いしている人が実は多いんです。
ちなみに、その社長さんは社労士で立派な方です。
つまり、ちゃんと学ばないと、あなたも勘違いしてしまう(している)可能性が高いです。
そもそも、税金の計算方法なんてめんどくさくて、みんな勉強したくありません。
なので、過去になんとなく覚えてる・人から聞いた気がするなどあいまいな情報があたまに入っているんです。
だから、世の中一般では勘違いしてしまう人が多いんです。
そこで、今回は具体的な計算方法も紹介しながら、所得税の計算方法についてわかりやすく解説していきます。
所得税の計算方法を
なんとなく知っている
大丈夫と思うけど確認したい
という人はぜひ、この記事を目を通してください!
所得税率表を実際に見てみる
さっそく、税率表をご覧ください。
出典元:国税庁
所得税は、課税所得に応じて5%~45%まで設定されています。
最大税率は45%で所得が高いひとほど、税率が高くなることがわかりますね。
さてここで、問題です。
所得が350万円だと、所得税はいくらになるでしょう?
課税所得「330万円超695万円以下」だと税率20%だから、、
350万円×0.2=70万円
というのは間違いです!
これが世の中一般で勘違いされている計算です。
それでは、正しい計算方法を紹介していきます。
所得税の具体的な計算例
世の中一般では以下のような勘違いがされています。
例えば、最大税率の45%をみて、
「うわー、稼ぎが4,000万円超えると所得の半分が税金でもってかれるんだ」
「4,000万円超えないほうがお得なんだ」
と思うのは、ありがちな勘違いです。
所得があがったら、一気に税金が高くなるのではなく、所得税の計算は
それでは、具体的な計算例を紹介します。
所得350万円の所得税は
(330万円 – 195万円) × 0.1 = 135,000円
(350万円 – 330万円) × 0.2 = 40,000円
というように段階ごとに所得税を計算します。
全部合計して 272,500円 になります。
もしも、350万円×0.2で計算してしまうと、税金70万円になります。
なんと!40万円ちかくも金額が違ってしまうんです。。
出店元:国税庁
速算表を使った簡単な計算方法
所得税の計算方法を紹介しましたが、実はもっと簡単な計算方法があるんです!
それは、速算表を使った計算です。
さっそく、速算表をご覧ください。
出典元:国税庁
最初にみた税率表に「控除額」が追加されていますね。
具体的な計算方法を紹介します。
所得350万円だと
350万円 × 0.2 – 427,500円
= 272,500円
となり、税率表を使った計算といっしょになりました!
なので、通常はこの速算表を作って計算します。
「なんだー、速算表だけ知っとけばいいじゃん」
と思う人もいるでしょう。
でも、税率表と速算表の違いもちゃんとわかっていないと、所得税は段階的に上がる累進課税制度という、仕組みも理解していないので、うすっぺらい知識になってしまいます。
他人に所得税の計算方法をわかりやすく説明するのは難しいです。
まとめ
繰り替えしますが、世の中一般には以下の勘違いが多いです。
最後に、もう一度正しい計算方法をおさらいしましょう!
所得350万円だと
195万円 × 0.05 = 97,500円
(330万円 – 195万円) × 0.1 = 135,000円
(350万円 – 330万円) × 0.2 = 40,000円
合計して 272,500円 になります。
そして、所得税の計算に役立つのが速算表です。
所得350万円だと
350万円 × 0.2 – 427,500円 = 272,500円
と簡単に計算できます。
社長さんでも所得税の計算方法を勘違いしているケースが多いので、覚えておくと高ポイントですよ!
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